ロト6の当せん番号は、小さい順に並んで発表されます。
いちばん小さい数字、2番目に小さい数字……と、6つの「枠」があるわけです。
では、枠ごとによく出ている数字は違うのでしょうか。
全2,137回ぶんを数えました。先に結論を言うと、はっきり違います。
ただ、その理由はたぶん、思っているのとは違います。
① まず、でたらめに引いたらどうなるかを計算します
② つぎに、実際の2,137回と比べます
③ 最後に、その差が「普通のブレ」の中かどうかを見ます
横が枠、縦が順位です。買った券と同じ並び(小さい順に左から)なので、そのまま見比べられます。
| 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 0113.9% | 106.6% | 185.8% | 286.1% | 356.7% | 4314.4% |
| 2位 | 0213.1% | 086.1% | 155.6% | 245.7% | 336.3% | 4213.3% |
| 3位 | 0310.6% | 115.8% | 175.4% | 255.6% | 376.3% | 419.9% |
| 4位 | 049.0% | 065.8% | 215.3% | 275.2% | 346.1% | 409.4% |
| 5位 | 058.2% | 125.6% | 195.2% | 305.2% | 366.0% | 388.1% |
| 6位 | 067.9% | 095.4% | 164.9% | 265.1% | 325.6% | 398.1% |
| 7位 | 075.7% | 135.3% | 234.6% | 224.9% | 385.4% | 376.6% |
| 8位 | 085.6% | 055.2% | 144.5% | 314.6% | 395.2% | 365.2% |
| 9位 | 104.3% | 075.1% | 134.4% | 234.4% | 294.8% | 354.4% |
| 10位 | 093.6% | 155.1% | 224.4% | 214.2% | 314.6% | 333.3% |
| 範囲 | 01 〜27 | 02 〜34 | 03 〜38 | 05 〜41 | 08 〜42 | 11 〜43 |
出現率=その枠にその数字が入った回数 ÷ 全2,137回。第1回から第2137回(2026年9月14日抽せん)までの実測です。
1枠、つまりいちばん小さい数字の1位は01でした。13.9%、約7回に1回です。
反対に6枠、いちばん大きい数字の1位は43で14.4%。
範囲もはっきりしています。1枠に27より大きい数字が来たことは、2,137回で一度もありません。
6枠に11より小さい数字が来たこともありません。
こう並べると、「枠ごとに出やすい数字があるんだな」と思えてきます。
でも、ちょっと考えてみてください。
6個をでたらめに引いて、小さい順に並べたら、どうなるでしょう。
いちばん小さい数字が「01」になる確率と、「21」になる確率は、同じでしょうか。
同じではありません。
01は引けたら必ず1枠です。でも21が1枠になるには、01から20までを1個も引かない必要があります。
つまりでたらめに引いても、1枠には小さい数字が集まります。
これは数字のクセではなく、並べ替えの算数です。
各枠の1位について、実際の割合と、でたらめに引いた場合の計算値を並べます。
| 枠 | 1位の数字 | 実際 | でたらめなら | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 01 | 13.9% | 14.0% | ±0.0 |
| 2枠 | 10 | 6.6% | 6.0% | +0.6 |
| 3枠 | 18 | 5.8% | 5.1% | +0.6 |
| 4枠 | 28 | 6.1% | 5.0% | +1.1 |
| 5枠 | 35 | 6.7% | 6.1% | +0.6 |
| 6枠 | 43 | 14.4% | 14.0% | +0.5 |
「でたらめなら」=43個から6個をランダムに引いて小さい順に並べたときの理論値。差の単位はポイント。
ほとんど重なっています。
トップ10ぜんぶで見ても、実際とでたらめの差は最大1.1ポイントでした。
この一致は、回数が多いほどはっきりします。
ロト6は第1回から数えて2,137回ぶんあります。ロト7の694回の3倍以上です。
その2,137回で計算すると、実測とでたらめの差は最大でも1.1ポイント。ほぼぴったり重なります。
もし枠ごとに「出やすい数字」が本当にあるなら、回数を増やすほどでたらめの計算から離れていくはずです。
実際は逆でした。増やすほど、でたらめの計算に近づいたのです。
この「でたらめなら」の値は、超幾何分布の順序統計量で出しています。43個から6個を引いたとき、小さいほうから i 番目が n になる確率は、(n より小さい数字から i−1 個を選ぶ場合の数)×(n より大きい数字から K−i 個を選ぶ場合の数)÷(全体の組み合わせ)で計算できます。
ここまで見ると、こう思うはずです。「じゃあ各枠の1位を6個そのまま買えばいいのでは」と。
やってみました。
ただし同じデータで1位を決めて、同じデータで成績を測るのはずるいので、前半1,068回で1位を決め、後半1,069回を毎回1口ずつ買い続けたらどうなったかを計算します。
前半で決まった6個は 02 10 21 25 36 43 でした。
これだけ見ると「上位を買ったから負けた」と読めてしまいます。
くらべる相手が要ります。そこででたらめな6個を固定して、まったく同じように買い続けた場合を2,000通り試しました。
| 買い方 | 取り戻せた割合 |
|---|---|
| 枠別1位の6個 | 15.9% |
| でたらめのまんなか | 18.6% |
| でたらめのうち、上位セット以上だったもの | 69.3% |
枠別1位のセットは、でたらめのど真ん中でした。良くも悪くもありません。
でたらめ2,000通りの戻りは、最低15,000円から最高67,429,000円まで散らばりました。
平均は56.7%。でも、まんなかは18.6%です。
この差が答えです。
ごくまれに1等を引いた一部のセットが平均を持ち上げているだけで、ほとんどのセットは大きく負けています。
どの6個を選んでも、ここは変わりません。
正直に書きます。この表を見ても、当たりやすさは1ミリも変わりません。
ロト6はどの数字も同じ確率で出る、公平な抽せんだからです。
ただ、選ぶときの手がかりにはなります。
6個を選ぶとき、たとえば全部を10番台から選んだとします。それは過去に一度も出ていない形です。
枠ごとの範囲を見ながら選ぶと、自然にバラけます。
ロトボットの予想アプリでも、この帯を目安として表示しています。
もうひとつ。バラけた選び方は、ほかの人と重なりにくいという利点があります。
誕生日で選ぶ人が多いので、31より大きい数字は選ばれにくい。だから当たったとき、分ける人数が少なくなりやすいのです。
⛔ ただし、これは当たりやすさの話ではありません。当たったときの取り分の話です。ここを混ぜないでください。
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