攻略・数字分析

セット球で出る数字は変わる?ロト6全2,135回で正直に検証

2026年9月19日 / A〜Jの10組に分けて全2,135回を検証

ロト6の予想サイトでよく見かけるのが、これです。

「今回はJセットだから、この数字が来る」

ロト6の抽せんに使う球は、同じものが何組も用意されています。どの組を使うかは、抽せんの当日に決まります。

もし組によってクセがあるなら、大きな手がかりです。

ロト7では同じことを694回ぶん調べました。ロト6ならその3倍のデータが使えます。

この記事でわかること

・セット球とは何か、誰がいつ決めているのか
・2,135回でいちばん極端だった組み合わせはどれか
・その極端さが「普通のブレ」なのかどうか
・セット別の数字を買い続けたら成績はどうなったか
・データを集める途中で見つかった間違いのこと

この記事の読み方

まず「でたらめならどうなるか」を計算します。

つぎに実際のデータと比べます。

その差が普通のブレの中かどうかを見ます。

この3ステップだけです。むずかしい言葉は水色の囲みにまとめたので、読み飛ばしても話は通じます。

セット球とは何か

ロト6の抽せん機に入れる球は、43個で1組です。

その組がA から J までの10組あり、抽せんの当日に、どの組を使うかが決まります。

つまり前もって知ることはできません。抽せんが終わってから「今回はJだった」とわかる仕組みです。

ここが最初の大事な点です。クセがあったとしても、買う時点ではどの組が使われるかわかりません。それでも、クセが本当にあるのかは確かめておきたいところです。

検証① いちばん極端だったのはどこか

10組 × 43個で、430マスの表ができます。

全2,135回を数えて、いちばん極端だったマスがこれでした。

Jセットのときの「14番」
209回中 14回
ふつうなら 29回くらい出ているはずの場面です

29回出るはずのところが14回。半分以下です。

「Jセットのときは14番を外せばいい」と言いたくなりますし、実際こういう数字を根拠にした予想はよく見かけます。

でも、ここで立ち止まる必要があります。

検証② 430マスの中の「いちばん端」を見ている

いま見ているのは430マスの中でいちばん極端だったマスです。

430個もマスがあれば、全部がでたらめでも、どれか1つは必ず極端になります。

そこで、公平な抽せん機で同じことを2万回くりかえして比べました。

いちばん極端なマス
実際のデータ209回中14回
公平な抽せん機でも
これ以上に極端になる割合
約63%

※ セットの割り当てだけを切り直して2万回ためした結果です。

つまり公平な抽せんでも、3回に2回はこれくらい極端なマスが出ます。

ロト7で同じことを調べたときは「5回に1回」でした。データが3倍あるロト6では、さらにありふれた出来事だったわけです。

検証③ 決め手は「ズレが続くかどうか」

ここが今回いちばん大事なところです。

もしセット球に本物のクセがあるなら、そのクセはいつ測っても同じ向きに出るはずです。球の重さがわずかに違うなら、昔でも最近でも同じ数字が出にくいはずですよね。

そこで期間を割って、430マスのズレ方がどれくらい似ているかを点数にしました。

くらべた期間似ぐあい
前半 と 後半−5.0点
4分の1期 と 4分の2期1.4点
4分の3期 と 4分の4期−0.5点

※ 完全に同じなら100点、まったく無関係なら0点になる点数です。

どれもほぼ0点でした。マイナスすらあります。

前半でよく出ていた組み合わせは、後半ではまったく別でした。クセが続いていません。

2,135回という長さで測ってもこうなるので、クセは無いと考えるのが自然です。

検証④ 実際に買い続けたらどうなったか

本当に買い続けたつもりで計算しました。抽せんのセットがわかった時点で、そのセットで過去によく出ていた23個を選びます。

そして当せん6個のうち何個が入っていたかを、1,835回ぶん数えました。

選び方当せん6個のうち
入っていた数
セット別によく出た23個3.191個
セットを無視した23個3.182個
でたらめに23個3.209個

※ その回より前のデータだけで選んでいます(あとから答えを見ないため)。

3つともほとんど同じでした。

しかもいちばん成績が良かったのは「でたらめに23個」です。手間をかけて過去を調べた2つが、どちらもそれに届きませんでした。

セットの使われ方そのものも、かたよっていません

「Aばかり使われている」という話も聞くので、使用回数も数えました。

セット使われた回数
いちばん多い(A)240回
平均213.5回
いちばん少ない(G・H)204回

AとG・Hで36回の差ですが、公平でも10回中8回はこれ以上の差がつきました。

データを集める途中で、間違いが見つかりました

ここは正直に書いておきます。どのセットを使ったかを、主催者は公表していません。

今回使ったのは、抽せんを記録している第三者のサイト2つのデータです。

ところが1つ目のサイトのデータを読み込んだところ、2か所おかしな点がありました。

見つかった問題

ページの末尾に置かれた「A〜Jの凡例」が、データの続きとして混ざっていた
50回ずつの区切りのうち1つで、1回ぶんが抜けていた(そこから後ろが1回ずつズレる)

②が怖いところです。1回ぶん抜けただけで、その後ろの数字が全部ズレます。気づかずに使えば、分析はまるごと間違えます。

そこで回号が1つずつ書かれている2つ目のサイトと突き合わせました。

結果
2つが重なる範囲1,198回
一致した割合99.75%
食い違った回3回

ほぼ完全に一致しました。ズレていた区切りも2つ目のデータで直せています。

食い違った3回はどちらが正しいかわからないので、検証から外しました。2,138回から3回を引いて2,135回、というのがこの記事の母数です。

🔍 もう少し詳しく知りたい方へ

この検証では、教科書どおりのカイ2乗検定を使っていません。ロト6は1回に6個を「重複なし」で引くため、帰無仮説のもとでの統計量の期待値が自由度387より小さくなり、そのまま当てはめると p が大きく出て本当の偏りを見落とします。そこでセットの割り当てだけを並べ替える検定(2万回)を使いました。全期間のばらつきは p=0.56、期間を4つに割っても最小で p=0.06 と、いずれも普通のブレの範囲です。計算に使ったプログラムは tools/setball/ に置いてあります。読み飛ばしても結論は変わりません。

それでも、セット球を見ていい

ここまで読んで、がっかりさせてしまったかもしれません。でもセット球を見るのをやめる必要はありません。

抽せんのあとに「今回はJだったのか」と確かめるのは楽しいものです。数字を選ぶときの取っかかりにもなります。

ロト6の組み合わせは約610万通り何の手がかりもなく決めるのは大変です。気をつけたいのは、ひとつだけ。

「Jセットだから、いつもより多く買う」——この使い方だけは、おすすめできません。

どのセットでも、どの数字でも、1回の抽せんで選ばれる見込みは約14%のままだからです。

絞り込みの根拠と限界を全部見せている予想アプリを無料で使えます

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まとめ
  1. セット球はA〜Jの10組。当日に決まるので買う時点ではわかりません
  2. いちばん極端だったのはJセットの14番で209回中14回(ふつうなら29回)
  3. ただし430マスの中のいちばん端。公平な抽せんでも3回に2回はこうなります
  4. 決め手はズレが続かないこと。期間を割ると似ぐあいはほぼ0点でした
  5. セット別の23個を1,835回買い続けても3.191個でたらめの3.209個に届きません
  6. セット球に当せん確率を高める効果は確認できていません。選ぶ手がかりを作る道具です
ロト6は公平な抽せんであり、すべての組み合わせに等しく当せんする可能性があります(1等の当せん確率は約1/6,096,454)。この記事は過去の抽せんデータを用いた検証の記録であり、将来の当せんを保証するものでも、特定の数字・組み合わせの当せん確率が高いことを示すものでもありません。記事中で検証したセット球に当せん確率を高める効果は確認できておらず、掲載した差はいずれも統計上の誤差の範囲です。セット球の使用実績は主催者が公表しているものではなく、抽せんを記録している第三者サイトのデータにもとづきます(本文のとおり2つの記録を突き合わせ、食い違った3回を除いた2,135回で検証しました)。数値は第1回から第2138回(2026年9月17日抽せん)までのデータにもとづく実測値およびシミュレーション結果です。宝くじは余裕資金の範囲で楽しみましょう。